オンラインゲーム用語『トレイン』とは、複数のモンスターを引き連れて移動する行為です。戦術として有効な一方、他プレイヤーへの迷惑行為になる可能性があります。意図的・意図しない両方のケースと注意点を解説。
「トレイン」とは?――オンラインゲーム用語の基本解説
オンラインゲームにおける「トレイン」(Train)は、複数のモンスターを引き連れて移動する行為を指すスラングです。プレイヤーがフィールドやダンジョンを移動する際に、途中のモンスターが次々とプレイヤーを追いかけ、まるで電車(Train)のように列をなして連なる様子からこの名前が付けられました。
トレインは意図的に行う場合と、意図せず発生する場合の両方があります。意図的なトレインは特定の戦術やレベリング手法として使われることがある一方、意図しないトレインは他のプレイヤーに迷惑をかける行為(MPK)に繋がる可能性があるため、注意が必要です。
トレインは状況によって「戦術」にも「迷惑行為」にもなり得る用語です。ソロプレイで効率的にモンスターを集めて一掃する手法としては有効ですが、他のプレイヤーがいるエリアでのトレインは重大なマナー違反になる可能性があります。
トレインの種類と目的
意図的なトレイン(戦術としてのトレイン)
モンスターを集めて一気に倒す効率的な狩り方として、意図的にトレインを行うケースがあります。
AoEレベリング(範囲狩り)
範囲攻撃(AoE)が得意なクラスやジョブが、大量のモンスターを引き集めてから範囲攻撃で一掃するレベリング手法です。FF14の黒魔道士がフィールドの雑魚モンスターをトレインして「フレア」で焼き払ったり、PSO2のフォースがテクニックで殲滅する光景は、これらのゲームの日常風景です。
使用例:
- 「モンスターをトレインしてからAoEで一掃するのが最効率」
- 「タンクがトレインして集めるから、DPSは範囲攻撃準備しといて」
- 「ここの雑魚、全部トレインして角で固めて処理しよう」
ダンジョン攻略の効率化(まとめ狩り)
MMORPGのダンジョン攻略では、タンクが複数グループのモンスターをまとめてトレインし、一気に処理する「まとめ狩り」が一般的です。FF14のダンジョンでは、経験豊富なタンクが壁(進行不能地点)まで全ての雑魚をトレインする「壁まで」プレイが主流となっています。
使用例:
- 「壁までまとめていいですか?」(タンクが全雑魚をトレインする許可を取る)
- 「まとめ進行でお願いします」
- 「ヒール大変だけど、まとめトレインの方が速い」
意図しないトレイン(アクシデント)
意図せずモンスターを引き連れてしまうケースも少なくありません。
- 逃走時のトレイン:強い敵から逃げる際に、途中のモンスターも追加で反応して引き連れてしまう
- 感知範囲への侵入:ショートカットを試みた際に、モンスターの感知範囲に入ってしまう
- 騎乗移動中のトレイン:マウント(乗り物)で高速移動中に、広範囲のモンスターを引き付けてしまう
トレインが問題になる場面
他プレイヤーへの被害(MPK)
トレインが最も問題になるのは、引き連れたモンスターが他のプレイヤーを巻き込む場合です。大量のモンスターを引き連れたまま他のプレイヤーがいるエリアを通過すると、モンスターの攻撃対象がそのプレイヤーに移ることがあります。これは「MPK(Monster Player Kill)」と呼ばれる迷惑行為に該当し、多くのゲームで規約違反とされています。
サーバー負荷
大量のモンスターを一箇所に集めるトレインは、サーバーに大きな負荷をかける場合があります。特に古いMMORPGでは、トレインによるサーバーラグ(処理遅延)が問題になることがありました。
ゲームジャンル別のトレイン事情
MMORPG(FF14・PSO2・黒い砂漠など)
FF14のダンジョン攻略:FF14のダンジョンにおけるトレイン(まとめ狩り)は、効率的な攻略方法として広く受け入れられています。タンクが2〜3グループの雑魚を壁(物理的に進めない場所)までトレインし、ヒーラーが全力で回復、DPSがAoEで一掃するのが標準的な流れです。
ただし、装備が整っていない初心者タンクが無理にトレインすると、ヒーラーの回復が追いつかず全滅(ワイプ)するリスクがあります。パーティの装備や習熟度に応じた判断が求められます。
黒い砂漠:黒い砂漠では「集め狩り」として、フィールドのモンスターを広範囲からトレインして一箇所に固め、範囲攻撃で効率よく倒す狩り方が一般的です。狩場の効率はトレインのルートと速度に大きく依存します。
モンスターハンターシリーズ
モンスターハンターワイルズでは、小型モンスターがハンターに追従してくる形でトレインが発生することがあります。大型モンスターとの戦闘中に小型モンスターのトレインが発生すると、余計な被ダメージや集中力の乱れに繋がるため、環境を整えてから大型モンスターに挑む判断が必要です。
FPS/バトルロイヤル
FPSでは「トレイン」という用語自体はあまり使われませんが、PvEモードのあるゲーム(Destiny 2やフォートナイトのクリエイティブモードなど)では、敵を引き集めて一掃する戦術としてトレインの概念が存在します。コール・オブ・デューティのゾンビモードでは、ゾンビをトレインして集め、一気に処理する手法が定番戦術として知られています。
ハクスラ系(ディアブロ・Path of Exileなど)
ハック&スラッシュ系ゲームでは、トレインして大量の敵を集めてAoEで一掃するプレイスタイルが主流です。ディアブロ4やPath of Exile 2では、マップ全体のモンスターを効率よくトレインして周回するビルドが人気で、トレインの速度と殲滅力がビルドの評価指標となっています。
トレインのテクニック
安全なトレインのコツ
- 周囲のプレイヤーを確認:他のプレイヤーがいるエリアにはトレインしない
- リーシュ距離を把握:モンスターが追跡をやめる距離を知っておく
- 壁や角を利用:モンスターを固定しやすい地形を活用する
- 移動スキルの準備:緊急時に離脱できるスキルを確保しておく
- ヒーラーとの連携:まとめ狩りではヒーラーの回復力を考慮する
- 徐々にまとめる量を増やす:慣れるまでは少数から始める
FF14のまとめ狩りテクニック
FF14のダンジョンでのまとめトレインでは、以下のテクニックが有効です。
- 挑発を使いながら走る:レンジアタック(遠隔攻撃)で各グループのヘイトを取りつつ移動
- 軽減スキルのローテーション:壁到着後にダメージ軽減スキルを順番に使用
- アームズレングス活用:敵の攻撃速度を低下させるカウンタースキル
- 回復が追いつかないサインを見逃さない:HPが50%以下になったら無理をしない
トレインに関連する用語一覧
| 用語 | 意味 | 関連性 |
|---|---|---|
| トレイン | モンスターを引き連れて移動すること | 本記事のメイン用語 |
| まとめ狩り | 複数グループのモンスターをまとめて倒す戦術 | トレインの目的の1つ |
| MPK | モンスターを使って他プレイヤーを倒す迷惑行為 | トレインが原因になる場合 |
| AoE | 範囲攻撃 | トレイン後の殲滅手段 |
| リーシュ | モンスターの追跡限界距離 | トレインの制限要素 |
| ヘイト(敵視) | モンスターの攻撃対象を決める値 | トレインの管理に必要 |
| 壁(Wall) | ダンジョンの進行不能地点 | まとめ狩りの終点 |
| ワイプ(全滅) | パーティ全員が倒されること | トレイン失敗時のリスク |
2026年最新のトレイン事情
ダンジョン設計の進化
2025-2026年の最新MMORPGでは、ダンジョンのモンスター配置がトレイン(まとめ狩り)を考慮した設計になっています。FF14の最新パッチのダンジョンでは、まとめ可能な範囲が明確に区切られており、タンクが適切な距離でまとめやすくなっています。
トレイン対策の進化
MPK防止のためのトレイン対策も進化しています。モンスターのリーシュ距離の調整、プレイヤー間でのヘイト移行の制限、セーフゾーンの拡充などにより、意図しないトレインによる被害が大幅に軽減されています。
ハクスラ系ゲームとトレインの親和性
ディアブロ4やPath of Exile 2の人気により、「トレイン→AoE殲滅」というプレイサイクルが再び注目されています。効率的なトレインルートの開拓や、トレインに適したビルドの研究がコミュニティで活発に行われています。
まとめ
「トレイン」は、モンスターを引き連れて移動する行為を指すオンラインゲーム用語で、戦術としてもマナー問題としても重要な概念です。ダンジョン攻略の効率化やレベリングの手法として活用される一方で、他プレイヤーへの配慮を怠ると迷惑行為(MPK)に繋がるリスクがあります。
トレインを行う際は、周囲のプレイヤーの存在を確認し、適切な場所と方法で実行することが大切です。「CC(クラウドコントロール)」「DMG(ダメージ)」などの関連用語も合わせて理解しておくと、トレインの仕組みと対策をより深く理解できるでしょう。
よくある質問
トレインとは ゲームにおいて、「キャンプ」や「ドラッグ」との違いは何ですか?
トレインとは ゲーム用語で、複数のモンスターを引き連れて移動する行為を指します。一方「キャンプ」は特定の場所にモンスターを集めて固定する戦術、「ドラッグ」は敵を引きずるように移動させる行為を意味し、微妙に異なります。トレインは移動中の連鎖的な追従を指すのに対し、キャンプはモンスターを一箇所に留める点が大きな違いです。
トレインが禁止されているゲームはありますか?
多くのMMORPGではソロプレイ時のトレインは戦術として認められていますが、他プレイヤーへの被害(MPK)を引き起こすトレインは禁止されています。特にPvPサーバーやオープンワールドゲームでは、意図的なトレインによる嫌がらせが厳しく処罰される傾向にあります。ゲームの規約を確認することが重要です。
トレイン時に効率を上げるにはどうすればいいですか?
範囲攻撃(AoE)が得意なクラスを選択し、モンスターを集める際は壁や角などの地形を活用して敵の動きを制限することが効果的です。また、ヒーラーと連携してトレイン中の被ダメージを最小化し、タンクが敵の注意を引き続けることで、DPSが安全に範囲攻撃を行える環境を作ることが重要です。
トレインによるトラブルが発生した場合、どのような処罰がありますか?
意図的なMPK(モンスターによるプレイヤーキル)目的のトレインは、多くのゲームで警告から一時停止、最悪の場合はアカウント停止の対象になります。運営側は通報機能やログ確認を通じて悪質なトレイン行為を監視しており、繰り返す場合はより厳しい処罰が下されます。
ダンジョン攻略でトレインを行う際のマナーは何ですか?
事前に「壁までまとめていいですか?」とパーティメンバーに確認を取ることが基本的なマナーです。ヒーラーの負担を考慮し、無理なトレインは避け、メンバーの装備やレベルに合わせた範囲でトレインを行うことが重要です。コミュニケーションを取ることで、スムーズで効率的なダンジョン攻略が実現します。

