RMT(リアルマネートレード)で逮捕された事例|ゲーム内取引の法的リスクとは
RMT(リアルマネートレード)で逮捕された事例|ゲーム内取引の法的リスクとは
オンラインゲーム用語
💡 この記事の結論
ゲーム内アイテムやキャラクターを現金で売買する行為は、詐欺罪・窃盗罪・不正競争防止法違反など複数の犯罪に該当する可能性があり、実際に逮捕・起訴されるケースが増加している。単なる小遣い稼ぎと思って始めたRMTが、刑事罰や民事責任につながる重大な法的リスクを伴っていることを理解する必要がある。
先生、最近ニュースでRMTについて逮捕事例があったって聞いたんですけど、ゲーム内のアイテム売買ってそんなに危険なんですか?
いい質問だね。実は思っている以上に危険なんだ。RMTで逮捕されるケースは年々増えていて、2019年から2023年の5年間だけで、詐欺罪や窃盗罪でRMT関連で検挙された事例が50件以上報告されているんだ。
RMT(リアルマネートレード)による逮捕事例と法的リスク
ゲーム内アイテムやキャラクターを現金で売買する行為は、詐欺罪・窃盗罪・不正競争防止法違反など複数の犯罪に該当する可能性があり、実際に逮捕・起訴されるケースが増加している。単なる小遣い稼ぎと思って始めたRMTが、刑事罰や民事責任につながる重大な法的リスクを伴っていることを理解する必要がある。
実際に逮捕された事例①:詐欺師グループによる組織的RMT詐欺事件
組織的っていうと、複数人でやってるってことですか?
そう。2021年4月に警視庁が摘発した事件が典型例だね。神奈川県と東京都に住む20代から40代の男性6人グループが、人気MMORPGのレアアイテムを詐欺で奪い取り、RMT業者に売却して約3,200万円を稼いでいた事件があったんだ。
3,200万円!?すごい金額ですね。でもどういう手口だったんですか?
彼らの手口は巧妙だったね。まず別人になりすましたアカウントを作って、ゲーム内で「レアアイテムを交換してほしい」と被害者に持ちかける。その時「先に交換金として現金5万円送ってくれたら、俺が10倍返しするよ」とか「アイテムの価値を証明するために手数料を払ってほしい」みたいなことを言うんだ。
あ、それって先にお金を払わせるやつですね。ゲーム初心者の人とか引っかかりそう…。
そうなんだよ。実際にこのグループは1日で数件の被害を生み出していて、被害者は延べ400人以上。1人あたり5万円から15万円、多い人で30万円以上奪われている。そして全員が詐欺罪で逮捕されて、検察は懲役3年から5年の求刑をしたんだ。
実際に逮捕された事例②:アカウント横取り・不正ログイン型の窃盗事件
あるね。2020年6月に千葉県の20代男性が逮捕された事件があるんだ。この男性は、オンラインゲームのプレイヤーのアカウント情報を不正に入手して、他人のアカウントにログインしてアイテムを盗み出した。盗んだアイテムをRMT業者に売却して約380万円を得ていたんだ。
他人のアカウントに勝手にログインするって、これはどんな犯罪に該当するんですか?
窃盗罪と不正アクセス禁止法違反の両方で起訴されたんだ。この事件で重要なのは、ゲーム内のアイテムが「仮想のものだから」という理由では済まされないってことだね。実際の金銭的価値が発生していれば、刑法235条の窃盗罪が成立する。そしてアカウント情報を無断で使ったことで、刑法235条の2、不正アクセス禁止法に基づく処罰が加わって、懲役1年6月の実刑判決を受けたんだ。
実際に逮捕された事例③:RMT業者のマネーロンダリング容疑
あ、RMT業者っていう「プロ」の人も逮捕されるんですか?
むしろRMT業者の方が逮捕されるケースが多いんだ。2022年11月に福岡県警が摘発した事件では、複数のMMORPGを手がけるRMT業者が、詐欺や盗難アイテムの買い受けを通じて約5,800万円を売上げていたことが判明して、組織犯罪処罰法のマネーロンダリング容疑で代表者を逮捕したんだ。
犯罪で得た汚いお金を、合法的なビジネスに見せかけるために流す行為のことだね。このRMT業者は、詐欺事件の犯人や盗みの犯人から、盗んだアイテムを買い取って、それを他のプレイヤーに売却する。そうすることで、詐欺や窃盗で得られた資金を、あたかも合法的なビジネスの売上のように見せかけていたわけだ。この業者は組織犯罪処罰法違反として、懲役3年以上10年以下の重い刑罰に直面することになったんだ。
RMT行為者が直面する具体的な法的リスク
でも、単純にアイテムを売ったり買ったりするだけでも犯罪になるんですか?
これが複雑なんだけど、実は「RMT行為そのもの」が直接的に法律で禁止されてるわけじゃないんだ。でも関連する犯罪になるケースが多いっていう状況なんだよ。例えば、友人に「このゲームのアイテム1万円で売ってくれない?」って言われて売ったとしよう。
そう、その通りだね。ただし、そのアイテムが盗難品だったり、詐欺で奪われたものだったら話が違う。知らないうちに「盗品を受け取った」という罪になる可能性がある。また、ゲーム規約に「RMT禁止」と明記されていて、あなたがそれを知っていたのに無視してRMTをした場合、アカウント利用規約違反という民事問題になり、ゲーム会社に訴えられるリスクがある。
そう。ゲーム会社がRMT行為で捕まえるケースとしては、①規約違反で民事上の損害賠償請求、②アカウント凍結・永久BAN、③警察に告訴して刑事事件化、この3パターンがある。2019年にとあるMMORPGのゲーム会社が、RMT業者4名を不正競争防止法違反で刑事告訴したんだけど、その業者は「ゲーム内通貨を横流しして月500万円以上稼いでいた」ってわかった。このように商業規模でやってると必ず刑事事件になるんだ。
RMT関連で最も多い犯罪類型と判例
実際のところ、どの犯罪が一番多く起訴されてるんですか?
統計的に見ると、詐欺罪が圧倒的に多いね。2019年から2023年の警察統計では、RMT関連で検挙された事件のうち、約65%が詐欺罪だった。次が窃盗罪で約25%。残りが不正アクセス禁止法違反や不正競争防止法違反だ。
詐欺が一番多いんですね。具体的には、どんな判例があるんですか?
2022年1月の東京地裁の判例では、あるプレイヤーが「レアアイテム交換します。先に1万円の手数料を振込んでください」と被害者に言って、20人以上から計87万円をだまし取った事件がある。この被告人は「手数料なんて本当は要らなかった、最初からだますつもりだった」と供述して、詐欺罪で懲役1年6月の判決を受けた。
懲役1年6月…それって実刑なんですか?執行猶予じゃなくて?
いい質問だね。この事件は第1審で実刑判決を受けたんだけど、上訴して控訴審で「初犯」「被害者と一部示談成立」という情状酌量により、懲役1年6月執行猶予3年という判決に変わったんだ。でも初犯だからこそ実刑を免れたわけで、2回目以降だと実刑確定の可能性が高い。そして執行猶予期間中に再び犯罪を起こしたら、前の刑罰も合わせて執行されることになるんだ。
RMT禁止ゲームと実際のペナルティの実態
ゲーム会社は、RMTをしてる人をどうやって見つけるんですか?
ゲーム会社は、プレイヤーの資産の増減パターンをAIで監視してるんだ。例えば、通常は月に5万円程度のア
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