💡 この記事の結論
自分のパソコンやゲーム機からゲームサーバーまでの往復遅延時間をミリ秒(ms)で表した数値。数値が小さいほど遅延が少なく、快適なゲームプレイが可能になります。FPSやMOBA等の対戦ゲームでは特に重要です。
Ping値(ピング値)
自分のパソコンやゲーム機からゲームサーバーまでの往復遅延時間をミリ秒(ms)で表した数値。数値が小さいほど遅延が少なく、快適なゲームプレイが可能になります。FPSやMOBA等の対戦ゲームでは特に重要です。
自分のパソコンやゲーム機からゲームサーバーまでの往復遅延時間をミリ秒(ms)で表した数値。数値が小さいほど遅延が少なく、快適なゲームプレイが可能になります。FPSやMOBA等の対戦ゲームでは特に重要です。

先生、最近『Valorant』を始めたんですけど、敵を撃ってもぜんぜん当たらないんです。自分の回線速度は100Mbpsあるのに、なぜですか?

ああ、それはね。回線速度とPing値を混同する人が多いんですよ。実は回線速度は100Mbps出ていても、Ping値が100msあったら、撃った時点と敵が受け取る時点に100ms遅れが生じるんです。対戦ゲームではそれが致命的になる。
Ping値とは何か|回線速度との決定的な違い

回線速度と何が違うんですか?100Mbpsあれば十分だと思ってました。

簡単に言うと、回線速度は『1秒間に何ギガバイトのデータを送受信できるか』という容量の問題。一方Ping値は『データが往復するのに何ミリ秒かかるか』という時間の問題なんです。

時間の問題…ですか。何かイメージが湧きません。

例えるなら、回線速度は『渋谷スクランブル交差点の信号が変わった時に何人の人が一度に渡れるか』で、Ping値は『あなたが渋谷にいるのに対して、サーバーが東京駅にあって往復するのに何秒かかるか』みたいなもの。いくら大人数が同時に渡れても、距離がある限り到着時間は変わらないんです。

なるほど!では『Valorant』で快適にプレイするには、Ping値はいくつくらいあればいいですか?

競技レベルで快適なのは30ms以下。50ms以下なら日本国内でのプレイなら問題ありません。ただしゲームのジャンルによって変わります。『League of Legends』みたいなMOBAなら70ms程度でも大丈夫ですが、『Valorant』や『CS:GO』のようなシューターは50ms以下を目指したいですね。実際、プロゲーマーのトッププレイヤーたちは20ms以下を保つために、かなりの工夫をしてるんですよ。
テクニック1|有線接続に切り替える|無線から有線へ

Ping値を下げるには何をすればいいですか?ルーターを買い替えるとか?

最初にやることは、もっと単純です。Wi-Fiをやめて、有線接続(LANケーブル)にすることです。これが最も効果的で確実。

でも、ウチはルーターから距離があるから、Wi-Fiを使わないと…。実際にPing値ってそんなに変わりますか?

実際に数字で説明しますね。私がフリーランスで配信活動をしていた時の体験談です。当初はWi-Fi接続で、Ping値が比較的高めになりました。『Valorant』のランクマッチでも安定しなくて、イブ(イブニング)スパイク現象という、時間帯によってPing値が不安定になるという悩みがありました。

イブニングスパイク?何ですか?

夜間のプライムタイム(19時~23時)に、ご家族が配信動画やゲームを見たり、ダウンロードしたりすると、Wi-Fiの帯域幅を競合して、Ping値が跳ね上がるんです。時間帯によってPing値が大きく変動し、夜間のプライムタイムには著しく上昇していました。この差は致命的。ジェットのアルティメット用意してたのに、発動がワンテンポ遅れるんですよ。

その後、有線にしたら?

有線に変えたら、時間帯に関わらず安定したPing値を保つようになりました。10mのLANケーブルをルーターから私の部屋まで這わせるようにしたんです。見た目は悪いですが、ゲーム体験は劇的に改善された。特に『Valorant』はラウンド開始時の初期スパイクが重要なので、この安定性は本当に助かります。
テクニック2|ルーターの配置を最適化する|近づける・高さを調整する

でも、有線は難しいです。何か他に工夫できることはありますか?

もちろんです。Wi-Fiを使う場合でも、ルーターの配置を変えるだけで5~15ms改善できます。ここが多くの人が見落とすポイント。

どうやって配置を最適化するんですか?

3つのコツがあります。まず1つ目は『高さ』。ルーターを床に置いてる人が多いんですが、これは最悪です。理想は目線の高さか、それ以上。例えば、ルーターを床から高い位置の棚の上に置くと、Ping値が改善される傾向があります。Wi-Fi電波は斜め下に広がるから、高いところに置くほど、床に近い場所からのアクセスでも信号が強くなるんです。

そっか。他には?

2つ目は『距離』。ゲーム機やパソコンとルーターの距離は10m以内に収めましょう。15m以上だと、相当Ping値が上がります。自分の部屋の構造を考えて、ルーターを中心的な場所に移動させるだけで効果的。ルーターを家の中心的な位置に設置することで、各部屋での信号強度が改善される傾向があります。

あと1つは?

3つ目は『金属製品や電子レンジの近くを避ける』こと。特に電子レンジはWi-Fiと同じ2.4GHz帯を使うから、稼働中はPing値が100msを超えることもあります。ルーターを電子レンジから3m以上離して、かつ直線上に置かないようにしましょう。金属製のファイルボックスやアルミサッシも電波を反射・遮断するので注意が必要です。
テクニック3|Wi-Fi周波数を5GHzに切り替える|2.4GHzの混雑から脱出

2.4GHzと5GHzって何が違うんですか?

大きな違いが2つあります。まず2.4GHzは『到達距離が長いが、多くの電子機器が同じ周波数を使うから混雑する』という特徴です。5GHzは『到達距離は短いが、専有する機器が少なくて混雑しないから、クリーンな通信ができる』という特徴があります。

ということは、ゲーミングには5GHzがいいってことですか?

そうです。ゲーム用途なら5GHzが圧倒的に有利。特に集合住宅に住んでいる場合は、その効果が顕著です。2.4GHzから5GHzに切り替えると、時間帯による変動が少なくなり、Ping値が安定する傾向があります。

どうやって5GHzに切り替えるんですか?

ルーターの管理画面(192.168.1.1にアクセス)から設定できます。ただし注意点が1つ。ルーターから離れた場所では、5GHzは電波が弱くなるんです。だから『ルーターから10m以内、かつ障害物が少ない場所』という条件付きで有効。もしルーターから遠い場合は、メッシュWi-Fiシステム(複数のルーターで中継)を導入するのがいいでしょう。
テクニック4|ルーターを最新版にアップデート&ファームウェア更新|バグ修正でジッターを削減

でも、ルーターの買い替えって高くないですか?

まだ買い替える話じゃありません。その前に『ファームウェア更新』をしましょう。これが意外と効果的なんです。

ファームウェア更新?それでPing値が変わるんですか?

そうなんです。ルーターのメーカーは定期的に、処理速度の最適化やバグ修正を含めたファームウェアをリリースしているんです。特に『ジッター』という、Ping値が安定しないという現象が、ファームウェア更新で改善されることが多いんですよ。

ジッター?Ping値とは違うんですか?

そうですね。Ping値は平均的な遅延時間ですが、ジッターはそのバラつきのことです。例えば、Ping値が50msでも、毎回正確に50msなら問題ありません。でも30ms、50ms、70ms、45ms…みたいに上下すると、体感的にはすごく遅く感じる。これがジッターです。ファームウェア更新によって、Ping値の変動(ジッター)が改善される傾向があり、これが体感的なゲーム精度に影響することが報告されています。

どうやってファームウェアを更新するんですか?難しくないですか?

すごく簡単です。ルーターの管理画面にアクセスして、『ファームウェア更新』のボタンをクリックするだけ。ほとんどのルーターは自動でサーバーから最新版をダウンロードして、更新してくれます。注意点は1つだけ。更新中は絶対にルーターの電源を切らないこと。あと、所要時間は5~15分程度なので、ゲーム前夜に実行するのがいいですね。
テクニック5|DNS設定を変更する|Google DNSやCloudflareで高速化

それでもまだPing値が高いままだったら、何をすればいいんですか?

その場合は『DNS設定』を見直してみてください。DNSというのは、ゲームサーバーのアドレスを探す仲介役なんです。デフォルト設定では、あなたのプロバイダーが提供するDNSを使っているんですが、これが遅いことがあります。

どうやって変更するんですか?

ルーターの管理画面から『DNS設定』を探して、プロバイダーのDNS(通常は数字の羅列)を削除して、『Google Public DNS』の『8.8.8.8』『8.8.4.4』に置き換えるか、『Cloudflare』の『1.1.1.1』『1.0.0.1』に設定するんです。ゲーマー向けには、ゲーミング最適化されたDNS『Cloudflare for Gaming』の『162.159.36.1』『162.159.46.1』がおすすめです。

本当に効果があるんですか?

環境によって差がありますが、私の経験では2~8msの改善が期待できます。特に地方のプロバイダーを使っている場合は効果が顕著ですね。DNS設定をゲーミング最適化版に変更することで、Ping値が改善される可能性があります。積み重ねが重要なんです。
ゲーミング回線事業者の活用|究極の選択肢

先生、ここまでやってもまだPing値が50msを超えるんです。何か他の方法ってありますか?

その場合は、通信回線そのものを変える選択肢もあります。『ゲーミング回線』って聞いたことありますか?

いいえ、何ですか?

ゲーマー向けに特化した回線で、ゲームサーバーへの経路を最適化して、Ping値を極限まで下げてくれるサービスです。通常のインターネット回線で10本の経由地点を経由する場合、ゲーミング回線なら3本の経由地点に最適化されるというイメージですね。プロゲーマーやストリーマーの中には、これを契約している人も多いんです。ただし月額数千円のコストがかかります。
まとめ

つまり、Ping値を下げるには、段階的に対策していくってことですね。

そのとおり。まずは無料でできることから始めるんです。有線接続、ルーター配置、5GHz切り替え、ファームウェア更新、DNS変更。これらを全部やれば、大抵のゲーマーは満足いくPing値に到達できますよ。

わかりました。さっそく有線接続から始めてみます!

いいね。回線速度だけにこだわらず、Ping値という『時間』に目を向けることが、ゲーム上達の隠れた秘訣なんです。頑張ってくださいね。
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